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色即是空少年野球
今日、おっさんが少年野球を眺める気持ちがわかった。


というか、


気づいたら眺めていたのだ。



つまり、おっさんは意図して少年野球を眺めるのでなく、

無意識で少年野球を眺めているものなのだ。

色即是空。

習性に違いない。



楽しくも辛くもない。

少年を見ているのでもない。

むろん監督も見ない。

野球が好きでもない。

ただ、眺めている。

真っ直ぐ飛ぶ白球を。

フルスイングのバットを。

高く上がった打球が、

描いていく放物線を、

見上げた私の眼前に、

ただ、空。

初秋の陽射し。

優しく、高く澄んで。



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ブルーシートに穴を掘る
ウサギを飼っている。

彼女はいつも、互い違いに前足の爪を掻いて必死に穴を掘る。

だが、実際には穴などはない。

賃貸アパートの備品たる灰色の絨毯の上に敷かれた、百円のブルーシートを、必死になって掻いているのである。いくら掻こうが、無論、穴は掘れぬ。

穴を掘るのは、アナウサギに生まれた彼女の習性である。掘れねども、掘らねばいられないのだろう。

そして、必死に掻いたブルーシートの端を口にくわえて、ずるずると引きずり、再び互い違いに前足の爪を掻く。引きずる。掻く。

ひとしきり繰り返すと、してやったとばかりに満足げに寝転がる。


ははは。うさぎは阿呆だな。何度も同じ動作を繰り返した結果、穴も掘れず、ブルーシートが乱れただけ。何も生み出してないのに、何をそう満足げに寝るのだ。


と苦笑していて、すわ、と気づいた。


人間の、社会の為す仕事が、はたして何か結果を生み出しているのだろうか。

毎日同じ電車に乗って、パソコンの前で、得意先で、いったい何が生み出されているのだろうか。

ウサギと同じで、ブルーシートを乱して満足してるだけじゃないのだろうか。

むしろ無駄に意味がありそうに見える分、人間以外のどこかの誰かが、ひどく損害を被っているのではなかろうか。



だとしても。

穴が無くとも穴を掘るのである。


明日も明後日も。

習性か、あるいは惰性か。




いや、きっと。

誰もが穴は掘れないと分かった上で、それでも穴を掘ろうとしているのだ。

ブルーシートに穴は開かなくとも、日々の生活が待っているからね。


明日も明後日も。

習性でも、惰性でもなく。

それが人間であるということだから。
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脳味噌のアップロードはお済みですか?
平成の次の元号は恋愛に決まりました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 恋愛 |
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